現場を重視したチームプレイで売上を伸ばし、その結果が高収入に直結へ。

この記事は約6分で読み終わります。

28歳の若き店長として、『Club VEGA(ヴェガ)』の運営に携わっている新明さん。店舗の立て直しに尽力された黒川代表の指揮のもと、アルバイトスタッフ時代には二人三脚で運営を切り盛りされていた経験をお持ちです。今回はメンバー時代のことや、店長としての組織づくりの秘訣などを語ってもらいました。

高い給与体系と、力強い口説き文句で正社員へ。

──これまでのキャリアと、社員になろうと思われたきっかけを教えてください。

もともと「サッカー選手」を人生の目標に掲げて打ち込み続け、大学にもサッカーで進学しました。しかし、プロの道は厳しく「社会に出るなら、これまでと違うことに挑戦しよう」と考え、卒業後はキャッシュレス決済サービスの営業をしていました。そのときに、夜が空いていたのでダブルワーク先を探していたところ、サッカー部の友人に紹介されたのが当社でした。

最初は正直、「怖い世界なのでは?」と思ったのですが、実際にやってみると未知の世界が広がっていて、楽しかったです。社員になろうと思ったのは、高い給与体系という収入面の魅力と、黒川さんから「一緒に頑張ろう。全力で新明を推すから!」と力強く口説いてもらったことがきっかけになります。

──二人三脚で黒川代表と店舗の立て直しに奮闘された、当時のことをお聞かせください。

黒川代表が独自の発想で、お客様にインパクトを与えて楽しんでもらう企画を次々と立案し、それを実践していくのが私の役割でした。北新地の店舗だったので、ライバル店がゴージャスな雰囲気を売りにしている中、当店はお笑い要素多めでエンタメ重視の路線をひた走っていましたね。そのときのお客様たちが、今も常連として来店してくださっているのは、ありがたい限りです。

──店長に就任された経緯と、そのときの率直な気持ちはどうでしたか?

店長になれたのは、運の要素が大きいです。当初は新店舗オープンのタイミングで、黒川代表とともに異動する予定でした。ただ、ちょうど同時期に店舗責任者になる予定の方が退職されて、自分に声がかかったという経緯になります。店長の打診をいただいたときは、これまでの功績や能力に対して期待してもらっていることへの“喜び”と、自分で大丈夫だろうかという“不安”がせめぎ合うような、複雑な気持ちでした。ただ、実際にやってみてからはこの役割の面白さに目覚め、充実した日々を過ごしています。

「裏の組織図」を見抜き、組織運営に活用。

──店舗運営において、特に心掛けていることを教えてください。

社員時代はホステスたちを直接サポートするマネージャーの役割でしたが、店長になってから、マネージャーをマネジメントする立場に変わりました。最初の頃は「自分でやった方が早い」という思考回路もありましたが、徐々に全体を見ながら俯瞰的に戦略を練って行動するようになりました。今は店舗の売上を伸ばすことにやりがいを感じ、その成果がダイレクトに収入に反映されることに満足しています。マネジメントで心がけていることは、とにかく相手の話に耳を傾けることです。これまでの経験やバックボーン、考え方などをじっくりと聞くことで関係を構築し、そこから当店の理念などを相手にあわせて伝えるようにしています。

──チームをまとめるために、コミュニケーションで工夫している点はありますか?

当店ではボトムアップ型の組織を構築しており、現場の意見を吸い上げるためにも、本音を引き出す工夫をしています。「売上単価に走り過ぎず、お客様を増やすことに注力する」といった運営の基軸は私が意思決定をしていますが、実務などの部分はみんなの話を聞きながら進めていく方針です。メンバーと接するうえで工夫している事例としては、「誰から伝えるのが、最も効果的か?」を意識しています。私から言ったほうがいい場合は直接話しますが、「ワンクッション挟んだ方が響く」というケースは、別の人にお願いしていますね。人間関係には表立っては見えない部分があるのを前提に多くを把握し、組織としてうまく調整できるように努めています。

──そのような組織づくりはどうやって会得されたのでしょうか。

長年サッカーに打ち込んできた経験が活かされています。いくら円満に見えても、人が集まる以上は、不平不満が出てくるのが組織の本質だと知りました。また、黒川さんのもとで学んだ経験も大きいです。「本当は、誰と誰が仲が良い」といった人間模様を解読する方法は、常々フランクな態度に徹することで、言葉の端々などから自然とわかります。また、サッカーでは組織論以外にも、チームプレイの重要性を知り、忍耐力を磨くことにも繋がりました。さらに、「試合に出られないのは、自身に原因がある」と、自分にベクトルを向けて他責にしない考え方も身に付いたと思います。

「自分にしかできない仕事」という、存在意義。

──前職でのご経験とカイザーグループを比較して、「本音」をお聞かせください。

以前の仕事は契約社員で「正社員になって欲しい」と評価をしてもらっていました。一方で、「この仕事は既存のサービスを紹介するだけなので、自分以外がやっても同じ」という気持ちがあったのです。しかし、カイザーグループは「新明を必要としている」と、存在意義を認めてくれました。さらに、意見や提案を受け入れてくれる風土なので、挑戦する醍醐味を味わうことができます。失敗を恐れることなく、試行錯誤しながら軌道修正していくことによって自分も組織も高みを目指していく風土は心地よいです。また、同い年の人よりも収入面で自分が恵まれていることが、より頑張れる要因のひとつになっています。

──店長として成功された要因は、なぜだと分析されていますか?

感覚的には「全員サッカー」で、チームプレイができている一体感が強みだと分析しています。スタッフ全員に「このポジションは、あなたにしかできない」という存在意義を言語化して伝え、全員がそれぞれの役割を全うしてくれているからこそ、売上につながっているんです。また、常連のお客様には本当に助けられています。アルバイト時代から顔馴染みで、遊び慣れている粋な常連さんからは「新明のお店は損得勘定じゃなく、人として付き合ってくれている雰囲気が好き」と言ってくださるので、その世界観はこれからも大切にしたいです。

─今後の目標や、個人のビジョンについてお聞かせください。

まずはカイザーグループ内で常に上位にランクインできるように業績を安定させて、さらなる成長を目指します。そして今は1店舗を担当していますが、いずれは黒川代表のように、複数店舗の運営にも参画したい気持ちがありますね。個人のビジョンとしては、実は学生時代から「将来的には会社を興したい」という想いがあります。今の仕事は経営視点を勉強でき、組織づくりなど学びが多い環境だと捉えています。