来店に直結する「SNS担当」という重要なポジション。ブランド価値向上にも寄与へ。

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カイザーグループでは「SNS担当」という職務があります。今回は『Baron REX(バロンレックス)』でSNSを通じた発信やブランド価値の向上に邁進されている永田さんに、業務内容ややりがい、どのような効果事例があるのかなどを語ってもらいました。

毎日の地道な投稿と発信が、売上を生み出す源泉に。

──担当されているSNSの種類と、任されるようになった経緯を教えてください。

『Baron REX』のInstagramアカウントを主に運用しています。TikTokも専門のベンダーが入って展開中で、企画会議などに参画しています。他にもオフィシャルHPの更新やイベントの告知などにも携わっています。SNSの体制としては、各店舗に担当者がおり、それぞれが運用を行っています。

任されるようになった経緯のひとつは収入面で、「SNS担当者になれば、その分報酬を出すので挑戦しませんか?」と声をかけてもらったのがきっかけです。また、もともとアルバイト時代から社員と一緒にSNS運用を担っていたので経験はありました。目標で決められた投稿数は月20〜30件程度でしたが、私の場合は50件から多いときで70件ほど投稿していたので、そうした真面目でコツコツとした姿勢を評価していただいたのだと思います。

──業務で意識されていることや、ブランドイメージの発信における戦略についてお聞かせください。

まずは「毎日投稿する」ことを心がけています。すると、それを閲覧した既存のお客様や、これまではまったく縁がなかったような新規のお客様に届き、来店動機へとつながるのです。ホステスと店舗にとって重要な売上に直結しているので、SNS担当は責任重大な役割だと、常に意識しています。

ブランドイメージについては、すでにグループとして知名度があるので、ホステスに協力してもらいながらシナジー効果をもたらすような戦略を実行中です。例えば、ホステスの個人アカウントのプロフィールに店舗名とカイザーグループの名前を入れてもらうことを推進。すると、「このお店に行けば会える!」ことが見込み客に伝わり、「影響力を持つホステスの発信×当社のブランド力」という相乗効果が発揮されるのです。

──どんなターゲット層に向けて、どのような施策を展開されているのでしょうか?

Instagramは、あえてターゲットをセグメントすることなく、「見込み客」「ホステスや黒服の採用」など全方位型で運用しています。TikTokはお店のイメージ訴求や集客がメインです。また、ときにはSNS担当者同士の会議で、ホステスデビューしたい方に刺さるような企画などをみんなで考えて、実行することもあります。具体的には「映える写真をスタッフで撮影してアップする」「ホステスの素顔が垣間見える、プライベートな写真を使わせてもらう」といった施策を実施しています。

数字を追いかけ、達成する面白さ。そして、集客につながる喜び。

──写真撮影で気を配っているポイントはありますか?

店内で撮影するのですが、周りの背景の豪華さを上手に取り入れたり、被写体とうまくマッチさせたりすることに注力しています。あとはポーズですね。色々なポーズをとってもらいつつ、「どの角度が一番可愛いか?艶やかか?」などを考えながら撮影に挑んでいます。あとは加工も大切です。

ただ、そもそも論としてたくさんの投稿がなければ、見てくださる方の絶対数は増えないので「頻繁に更新すること」が第一義だと確信しています。とはいえ「どの写真が正解か?」「どれがバズるのか」はブラックボックスなので、試行錯誤の日々です。文章については、例えば誕生日イベントであれば、自分たちの情熱を込めて頭を捻って書き出し、それを後からブラッシュアップするイメージですね。自分が手がけた投稿でフォロワーが増えると、とてもうれしい気持ちになります。

──SNS発信を通じて得られた反響についての具体的な事例と、そのために努力されていることを教えてください。

例えばTikTokでライブ配信をすると、それを観た既存のお客様や、盛りあがっている様子を楽しんでいたユーザーが、新規のお客様となって来店してくださる事例が数多くあります。Instagramも、新規のお客様からの指名やリクエストの導線になっており、確かな手応えを感じます。

努力している点としては、店舗の担当者同士で集まって定期的にZoom会議を開催。基本的にそれぞれの店舗が独自に魅力を打ち出しているのですが、客観的指標として「成果の数値のランキング」が共有されます。その結果を元に、それぞれのノウハウなどが共有されて、全体的な知見の向上に結びついているというイメージです。

目指すは「キャバクラといえばカイザーグループ」というブランド価値。

──SNS担当としての仕事の中で、最もやりがいを感じた瞬間はいつでしょうか?

やはり、集客につながっていることを実感したときですね。インカムで「SNSを見て、来店されました」という声が届くと、やりがいを感じます。あとは、毎月のランキング発表で上位に入賞したときもうれしいです。おかげさまで『Baron REX』は基本的に1~3位に入賞しています。ここでの上位ランカーが、カイザーグループ本社の公式アカウントに掲載される仕組みです。評価基準は「店舗のフォロワーの増加率」「投稿数」「インプレッション」「集客数」といった数値に基づいています。

──今後、SNSを通じてどのような発信をされていきたいのか教えてください。

今以上に知名度を向上させることです。「キャバクラといえばカイザーグループ」というアカウントに育てていくことを目指しています。そのために、普段からアンテナを張って、「これはバズりそう」というトレンドなども取り入れています。

TikTokのライブ配信も注力している発信のひとつです。ライブ配信の段取りは私が担当しているのですが、ホステスに話してもらう内容はアドリブもありつつ、私たちの方でリアルタイムにサポートしながら進めています。動画の訴求力は高く、人気のあるホステスの場合、同時視聴数が300名以上になることも。一度、1400名が視聴してくれて、フォロワーも一瞬で700増加したという事例もありました。今後さらに知見を深めながら、SNSを通じたブランド価値の向上と発信に積極的に取り組んでいきます。