ガムシャラに走り抜けた黒服のアルバイト時代。感謝の言葉と成長実感がやりがいに。

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カイザーグループではアルバイトスタッフとして黒服のスキルと経験をしっかりと身につけた後、正社員として活躍する道が開けています。今回は現在、『Club VEGA(ヴェガ)』の店長として尽力されている新明さんに、黒服デビュー当時のことを語ってもらいました。

VIPなお客様と接する、非日常体験。

──アルバイト時代の業務内容や役割を教えてください。

最初は週1~2回程度のシフトで入っていたので、キッチンを担当していました。そこからカイザーグループでの仕事の面白さに目覚めて、シフトを増やしていった頃に黒川代表から「ホールの業務に挑戦してみては?」と声をかけてもらったのが、本格的に黒服デビューしたきっかけです。ホール業務を先輩スタッフから教わりつつ、同時進行でホステスさんの名前やお酒の銘柄などを頭に入れるという1年間を過ごす中で、仕事がどんどん楽しくなってきました。

そんなとき黒川代表に「ホールから、指名係をやってみないか?」と誘ってもらったのです。売上に直結する花形のお仕事であり「ぜひやりたいです!」と即答したことを覚えています。まずは指名係の補佐として入り、徐々に力を身に付けていってから独り立ちしました。そこからホステスさんの担当も任せてもらうようになり、マネジメントも覚えていきました。そして、指名係ができるようになった段階で、「リスト」など別の業務も一通り経験した後に、社員に。社員登用後は指名係とマネージャー業務をメインに担当していました。

──当時大変だったこと、どうやって乗り越えられたのかをお聞かせください。

接客での対応です。普段接することがないような経営者やVIP層のお客様ばかりで、お支払いの金額も何十万〜何百万円が当たり前。それまではお会いしたことがないような世界で活躍されている方々です。未熟だった頃は、気を配っていても「ご指名のホステスさんがどなたかわからなくなってしまった」「言葉遣いを間違えた」など、失敗してご迷惑をかけてしまうケースがあり、大変さを感じたことがありました。乗り越え方としては、お客様のキープされているボトルや領収書などをすべて頭に叩き込み、把握した上で接客することを徹底しました。

──当時の「楽しかったエピソード」を教えてください。

やっぱり「遊びに来て楽しかったよ」というお客様の喜びの声が、シンプルに嬉しいです。当時、お客様に可愛がっていただき、プライベートでクルーザーのある別荘に招待されたり、高級タワマンに招いてもらったりしたことは良い思い出です。また「新明くんが面白いから、シャンパン開けるわ」と注文してくださることがあるのですが、そんなとき幸せを味わうとともに「お店の売上にも貢献できる」というやりがいを感じます。もう1点は、担当していたホステスさんの売上が増え、成長を確信したときです。「新明さんが頑張ってくれたおかげです」というホステスさんからの言葉も、励みになりました。

着実にスキルアップできる教育体制が整っています。

──黒服のアルバイト時代の新明さんを、「一言」で語るならどのような人でしたか?

「ガムシャラ」な時代でしたね。右も左もわからない状態からのスタートだったので、黒川代表から指導してもらいながら黒服として成長でき、その一方で無茶振りにも対応していました(笑)。大変に感じたこともありましたが、今となっては楽しかった記憶になっています。振り返ると、「お客様から名前を覚えてもらった」「褒めていただいた」「ホステスさんが喜んでくれた」といった出来事の積み重ねの中で、モチベーションは日々上がっていったと思います。

──現在は店長としてご活躍されていますが、昇進までの過程で特に意識されていた点や努力されていたことを教えてください。

「全ては結果である」ことを念頭において、行動しています。戦略や計算は必要ですが、それが数字にならなければ意味はありません。これは、学生時代にサッカー選手としてプロを目指しているときに培われた「いくら練習を重ねても、勝たなければ価値はない」という感覚と同じです。

マネージャーであれば「ホステスさんの収入を伸ばす」「担当するホステスさんのキャパシティを増していく」ことが実績になりますし、オペレーションの指名係であれば、「マッチングの質を高めることで、売上に繋げる」ことが成果になります。そうした結果を丁寧に積み重ねていくことが重要で、その数字が確実に給料に反映されるのがカイザーグループの良いところです。大変なこともありますが、その分醍醐味も大きい仕事なので「苦労とやりがいは紙一重」だと思います。

──現在の黒服のアルバイトスタッフを見て、どのような思いをお持ちですか?また、マネジメントで心がけていることをお聞かせください。

私が入社したときは、先輩によって「教え方がバラバラ」でスキルの習得にもバラつきがありました。しかし、現在は必要なスキルが見える化・体系化しており、着実に力を養える教育体制が整っています。そういう意味では恵まれているのですが、逆に「苦労すること」がない分、ストレス耐性を身につける場が少なくなり、成長機会が奪われていると感じます。そのため「注意を受ける」ことがあると、「それをバネに頑張る」のではなく、「だったら辞めよう」という極端なマインドになりがちです。

そこで、私と2人の副店長で連携を取りながら「情報の吸い上げ」を意識しています。距離が近いスタッフ同士で話をしてもらうことで本音を引き出し、もし不平や不満があれば早い段階で把握。そのバックグラウンドを知った上で、アドバイスなどをするようにしています。また、何かあったときに「上辺だけで注意する」のではなく、抜本的解決に至るように「なぜそれが問題なのか?」を、本人に腹落ちする伝え方を店舗全体で心がけています。